沖縄が日本に復帰して5月15日で50年になるのを前に、沖縄県内で14日午前、基地の返還などを求める「平和行進」が始まった。県内外から集まった参加者約1千人(主催者発表)が、米軍普天間飛行場のある宜野湾市の市民会館から沖縄市までの約9キロを歩く。
平和行進は、沖縄平和運動センターや労組などでつくる実行委員会が主催し、今年で45回目。2020、21年は、新型コロナウイルスの影響で中止となり、3年ぶりの開催となった。
出発式で比嘉京子・共同代表(51)が「全国のみなさんと、安全保障についてどうするのか議論をつくっていきたい」とあいさつした。
参加者は3グループに分かれ、雨のなか、歩を進めた。1996年に日米両政府で返還が合意されたにもかかわらず、いまだ残る普天間飛行場のゲート前では「静かな生活を返せ」など一斉に声を上げた。
宜野湾市の小学校に勤務する男性(45)は「子どもたちが校庭の上を飛ぶヘリやオスプレイに慣れてしまわないか心配」と話した。厚木や横須賀に米軍基地のある神奈川県から来た女性(57)は「地元にも基地があり、危険と隣り合わせ。ただ、沖縄の人は、それ以上に危険で、不安だと思う」と基地縮小を願った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル